両側臼蓋形成不全症で生まれ、RAO手術(寛骨臼回転骨切術)の手術を受けられているF・Tさんは、その後、脚長差と股関節の不具合に悩まれ、こちらへはじめていらっしゃった時は、臼蓋形成不全の股関節の軟骨がすり減り、痛みを抱えていました。子供のころから運動を制限されて発育した両足は非常にか細くて、将来は車椅子も覚悟されているということでした。
しかしその後、股関節の矯正を受けられ、股関節の痛みをはじめとする諸々の症状がすべて消失し、その後、妊娠出産されましたが、妊娠中も理想的な股関節の状態を保ち、母子共に健康に出産され、完全なまでの健康体を保たれています。
また、両足の長さが安定して揃った状態を経過して、矯正スクワットや自己整体を真剣に学ばれ、現在では、ご自身で理想的な状態を維持されてらっしゃいます。
以下はその施術記録の前半になります。
RAO手術後、2度の出産を経て悪化した変形性股関節症
詳細:F・Tさん 30代 東村山市在住
左右の股関節〔特に右〕に痛みを抱えいらしたF・Tさん、整形外科の検査で、右股関節の軟骨が磨り減っていると言われたのが3年前、その後出産され、すぐに股関節に痛みがでて、産後ひと月経った時には慢性的になっていました。
はじめに股関節痛で歩けなくなった三歳の時に、両股関節共に臼蓋形成不全症と診断されました。遠足にいく事も禁止されるなど行動を大幅に制限される子供時代を過ごし、小学校の時にRAO手術(寛骨臼回転骨切り術)を受けられています。以後は遠のいていた痛みが二度の出産を経て復活している状態です。
初回矯正
左足が長く、左右の骨盤の高低差が4センチ以上ありました。両股関節共に臼蓋形成不全ですが、股関節痛は、やはり短い方の右側に特に強くでています。
この痛みが、股関節の内旋と脚長差によるものだと説明したのですが、F・Tさんにとって、この内旋・外旋といった言葉自体はじめて聞くものだったようです。以前に臼蓋の手術を受けているため、股関節痛が再発した事の不安が大きかったようですが、今回はじめて、股関節転位(角度の異常)と症状との関係について知り、少しは安心されたかと思います。
矯正4~6回
矯正10回
運動会で無理をしたためぶり返していた右の股関節痛が、矯正10回からは完全に消え去りました。
矯正14回
股関節の痛みとは無縁の生活となってひと月余り・・・最近は週1ペースで矯正を受けられ、訴えられていた背中の痛みも少し楽になってきました。
この背中の痛みは、両股関節の内旋に伴う脊柱の過度の彎曲が原因ですので、更に股関節の角度を矯正することで、股関節痛同様消え去るのも時間の問題でしょう。軟骨の磨り減りに関しては、脚長差を完全になくすことで、変形性股関節症が進行するような状況から確実に遠ざかっていきます。
幼少時期から、動きを制限されたり痛みで思うように動けなかったり、体力をつける事がまったくできてらっしゃらなかったのですが、最近では、矯正動作で確信を持って動いて、屈伸運動で積極的に身体を鍛えることもできてきて、痛みや不安が取り除かれ、身体に活力を感じるようにもなってらしたということです。
体が楽になって急に活動量が増えたりすると、人によっては、突如としてぐったりすることがありますから、今までの生活の延長線上で少しずつ運動量を増やしていくことがお勧めです。少し元気になりすぎて頭が冴え、不眠症気味になられましたが、2,3日で落ち着きました。
小学校の時に臼蓋回転骨切り術〔寛骨臼回転骨切り術(RAO)〕を受けられた右の股関節痛がでなくなってから数ヶ月が経過しました。
矯正25回
しかし、症状が消えてこれだけ矯正してもまだ、臼蓋形成不全症の両股関節は見るからに内旋・内転しているのです。矯正することにより、大腿骨の角度がどんどん変わり、それまで使われなかった筋肉が使われるので、それまでなかった感覚が生じたりしています。恐らく、こういった両股関節のバランスや角度を、幼児期からこれまで体験された事がないだろうと思います。
運動を制限され健康を一度も獲得したことがない身体が、正常な状態へとどんどん近づいていくのを見るのは嬉しいです。
顔つきや目つきや言葉など、はっとする程本来の力がでてきました。別人のようです。最近では職場復帰を目前に、週2ペースで矯正に通われ身体を整えられています。
すべての症状が消え、悩まされなくなって一年以上が経過
以後も、臼蓋形成不全である両股関節の内旋・内転度を更に理想的な状態に矯正するために、二週に一度のペースで矯正を続けられ、その間、以前の症状が再発するようなことはなく、以前はあった生理痛〔毎月の痛みに加え、数ヶ月に一度激しい痛みが出ていた〕がまったくなくなりました。完全に無痛で、以前は出血量が過多だったり、少なすぎたりでしたが、安定した量が出るようになりました。
また、極度に内旋して仮性短縮し短くなっていた右股関節の開きがかなり改善されたために、順調に脚長差が縮まって来ました。骨盤の位置は以前は左右で甚だしくずれていて、ご本人は手術を受けた影響と完全に諦めていたようですが、ここにきて右の骨盤の位置が明らかに上がってきて、左右のバランスがまったく変わってきているのです。右の股関節は左の股関節に比べ、まだまだ内旋している為、改善の余地が多分にあり、これから何処まで矯正されるか、左右の脚長が揃う日が来るのか、非常に楽しみになっています。
ここまで来るまで、この方は好転反応などあまり出なかったのですが、頭痛と眼精疲労が三日ほど続き、その時は大変お辛かったようです。
しかしその後、一皮向けたみたいにすっきりとされています。脚長が揃ってきて脊骨と首〔頚椎〕のゆがみが矯正されたためでしょう。
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