股関節矯正の実際

統合的身体をめざして

股関節矯正は、山道を登っていくようなものです。

股関節の角度異常は、前後左右に骨盤を偏らせるため、矯正をしても、その偏りという方向付けがなくなるまでは、元の状態に返りやすいのです。左右の脚長差がなく、骨盤が前傾も後傾もしない身体のゼロポイント・・・山の頂まで到達すれば簡単に元に戻るような事もなく、脊柱が身体の正中線上にまっすぐに保たれた状態を維持できるようになります。そこに至る道程で、偏った筋肉の発育や一方向に偏る癖が次第に消えて行くのです。

傾斜した坂道の途上で、矯正する意志を喪失してしまうと、気がつけば、いつか歩いた道に後戻り・・・脚長差と共にせっかく良くなっていた病状も復活してしまった、ということは往々にしてよくある事です。矯正動作を励行する意思がなくなれば、体は楽に流れて行くだけですから、転位が進行、そして脚長差が増幅します。

いわゆる変形性股関節症をはじめとする股関節疾患の病状が進行する、といった現象は、こういった股関節転位の原理によるのです。矯正動作がある程度身に付いているつもりでも、山登りは常に、ご自身の現実を上回るだけのものが必要です。

変形性股関節症と診断された方は、転位の状態も進行しているし、先天的な股関節疾患を抱えていれば、この坂道が通常の人よりも険しくなります。正常な股関節の方であれば数週間や数ヶ月で行けるものが、年単位になってくるでしょう。しかし、山頂付近へ到達することさえ、実は、不可能な事ではない、と言ったら驚かれるでしょうか?

それぞれの途上で

とはいえ、股関節疾患の方の股関節は、偏った方向へと強固に条件付けられているようなものです。根本的に変えなければいけない股関節転位のパターンを抱えていますから、ある程度良好な段階に達するには、忍耐もいりますし、様々な条件に恵まれる必要がありました。

股関節疾患で矯正に通われる方の多くは、片道一時間は越えるような遠方からいらっしゃる場合が多いので、理想的なペースで矯正を続ける事が難しいという現実がまずありました。

また、自己矯正に関しても、股関節矯正を始めた当初は、脚長差で身体の釣り合いがとれないために、矯正動作を守る事さえ正確にはできない方も多いのです。疲労困憊している方などは、矯正動作を覚える気持ちになるまで時間がかかったりします。自己矯正で重要な屈伸運動に至っては、転位が進行していたり、股関節に痛みがあればできない場合もあり、最初から回数をある程度こなせる方などはごくごく僅か・・・

こういった状況の中では、山登りも次第に、時としてその中腹で立ち止まり、そしてまた、少しずつ歩き始めるというような、それぞれのペースによる無理のないものになっていきます。しかし、ほとんどの方が股関節疾患の病状の進行からは股関節矯正をはじめてから早急に脱しますし、関連する様々な病状や内臓の諸機能の改善などみる事の多い、保存療法という概念などよりは、ずっと進展性のある現実となっているのです。

厳正なるもの

先天的な股関節疾患の方の股関節は、内旋といって内向きになっている事が多いのですが、これを外旋させ脚長差を縮める矯正をする事で、股関節疾患をはじめとするあるゆる病状が改善へと向かって行きます。

かなり良い状態を保てるようになるまで、この、股関節疾患の脚をどれだけ開く必要があるかと言う事を知ったなら、どなたも、きっと驚かれることでしょうが、進行を食い止める事、つまり現状を維持するくらいなら、自己矯正法を的確にやれればできることです。

この自己矯正ですが、行うことが難しい方も、できる範囲でやることが功を奏しますし、ご自身のこれからを支えていく基礎となっていきます。しかし、こういったことは、最初から確実に行うべきで、間違いがあってはせっかくの努力も台無しです。股関節の正しい診断の下に正確にやるということが大切です。その前提の下に、股関節の角度を少しでも理想的な状態に近づけていくのですが、より強力な方法として、Semisian独自の矯正スクワットがあります。

股関節矯正スクワット

このスクワット運動は2、3分でできて、屈伸運動などをできない方でも簡単に行え、かつ、非常に効果の高いものです。歩く事すら困難となった方でさえ、容易に実践できます。寝ていても出来ますが、立って行えば、ご自分の体重を利用してより効果を引き出すことができます。

それぞれの股関節を矯正する足の配置をとった上で、呼吸法を伴った軽いスクワットのような動きを行うのですが、股関節の転位のパターンによりそのやり方は変わってきます。つまり、股関節の型を判別した上で、それを矯正するスクワット運動を、必要な方にはお教えして実地に確かめて来たのですが、この運動なしに、結果を引き出す事は難しかったであろうケースはいくつもあります。長い間このスクワットは、股関節疾患の方の気力・体力の限界、その他もろもろの状況を手助けする杖として、股関節矯正Semisianでの矯正にはなくてはならないものとなっていましたが、現在では、それ自体で診断の確認と十分な矯正ができることを、遠隔での施術で実証しています。

自然摂理への信頼と理解

股関節矯正を、保存療法として捉えている人もいますし、重篤な股関節疾患の完治を目指す人もいて、人それぞれですが、ご自身の意識によって、その結果には大分大きな開きが出てくる事も事実です。どの位で治りますか等、聞かれることがありますが、それはその方がどれ位求めているかによるところも大きいのです。股関節矯正の根底にある自然摂理への信頼と理解、また股関節転位の原理への取り組み姿勢といった事も含まれます。

道標(みちしるべ)

股関節矯正を行っていると、突如として、それまでは考えられなかったような進展的な状況が目の前に開かれたりします。それは、自然や人間の身体を貫く陰陽の原理に基づいて、正しく根本的に身体を整えているからこそです。そこにご本人の持続的な意思というものが加われば、通れないと思っていた険しく狭まった道もいつしか通り抜ける日も来る事でしょう。

股関節矯正Semisianはその方の人生の中で、偏って方向付けられた股関節の判別を行い、その方にあった道行きとそれぞれに登山する特別な方法をお教えしてしています。心身のバランスを回復する最大限の助力を続ける為に、今日も小さな山小屋に火を灯して、距離という制限を超えた遠隔の治療を行っています。

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