臼蓋形成不全|矯正スクワットで靴の補高1.5センチ→5mmへ

臼蓋形成不全の方にとっての正しいスクワットのやり方とは、どのようなものでしょうか?

スクワットを行う時は誰でも、足ができるだけ左右対称になるように気を配りながら行うことでしょう。

ストレッチや他の運動も同様で、それは体を左右バランスよく鍛えるべきという意味合いからですが、しかし、ほとんどの人の体は左右対称ではありません。

9割方の人の体は左右非対称に偏り、症状もどちらかに偏ってでているのが普通で、股関節疾患の方であれば尚更です。

この偏りのある体を左右対称に鍛えるにはどうすればよいのでしょうか?

実は、人の体の左右非対称性は、全身を支えている左右の両股関節の角度の異常によって生じた脚長差(きゃくちょうさ)からもたらされています。

股関節の角度は外旋すると仮性延長といって長くなり、内旋すると仮性短縮といって短くなります。この左右の股関節の転位角度によって脚長差が生じ、その度合いが増せば脚長差もまた増幅します。

それに伴って、股関節疾患や様々な症状が進行するのです。

 

あなたは、どちらの脚が長いのでしょうか?

左右の股関節は、内旋(内ねじれ)、外旋(外ねじれ)どちらでしょうか?

 

スクワットという股関節に多大な影響を及ぼす運動を行う前に、まず問うべきは、このふたつです。

実は、正確な股関節の診断さえできれば、股関節を矯正するスクワットで筋トレをするだけではなく、臼蓋形成不全の股関節を根本的に矯正することが可能です。

 

このページでは、20年前に臼蓋形成不全と診断され、脚長差が2,5センチという症状を抱えてらしたK・N様の矯正スクワットを用いた遠隔矯正による快善例をご紹介します。

遠隔矯正と自己整体により、ここひと月の間(遠隔矯正期間中)に脚長差、立ち方に大幅な快善が見られたばかりか、長年の内臓の不調も早々と消失され、靴の中に入れた補高が1,5cm強→5mmとなられたということです。

 

 

目次

矯正スクワットで臼蓋形成不全の脚長差快善

股関節の遠隔診断

K・N様 広島県在住

事前に送っていただいた写真は、短くなった右足で立ち、明らかに長い左脚を折り曲げて立たれています。

このような写真は全身のゆがみを知る上でも、非常に参考になります。

転位角度に裏づけられた脚長差こそが真実

 

しかし実は、見た目の脚長差は絶対的なものではないのです。どちらの脚が長く見えようとも、股関節転位からの裏づけが必要で、長く見える側の股関節が短いほうよりも外側に転位して仮性延長を起こしていない限りその診断は正しいとは言えないのです。

体は全身を支える股関節に過度の転位(角度の異常)が生じていると、バランスをとるために複雑にゆがんで、一見、短い方の脚が長く見えたり、骨盤の高さもその側が高くなっていたりします。

整形外科でもいくつかの整体でも右脚が長いと言われ、ご自身でも右脚が長いと思い続けていて、私が見ても右脚が長く、

けれど、股関節転位を調べると左が仮性延長を起こしている、といったケースは、股関節疾患の方には珍しくありません。

 

こういう場合、股関節転位を矯正して脚長差が縮むと、体のゆがみがときほぐれたように歩きやすくなり、ご本人も診断の正しさをそこではじめて驚きをもって実感、更に矯正していってようやく、

本来の脚長差が見た目に現れてきて左脚が長く見えるようになってくる・・・という一種複雑怪奇な現象がおきます。

ですので、遠隔診断では慎重に判断します。

問診に答えていただいたり、診断のための幾つかの体位をとって体を動かしていただき、どちらの脚が長いかの仮説としての診断をします。

その結果、今回は、

見た目どおり左脚が長い、という診断となりました。

実際は、これは疑いようもなく明らかなのですが、一応、仮説として矯正に入ります。

 

スクワットによる股関節の遠隔矯正

K・Nさんの股関節は、

左脚が長く左股関節が外旋・外転(外ねじれ)、右股関節が内旋・内転(内ねじれ)と診断しました。

脚長差が2,5cmでています。

右側に1.5センチ強の靴の補高を入れて歩いていますが、それでも非常に歩きづらいという事でした。

 

遠隔矯正一回目

左脚の外旋を矯正するスクワットで矯正しました。

スクワットのやり方をお教えして歩いていただくと歩きやすくなったことを即座に実感、

一週間実践いただいて様子を見ることにしました。

 

 

遠隔矯正2回目

左スクワットをお教えして翌日、メールをいただきました。

『脚長差が縮んで靴の補高がなくても問題なく歩けました!』という喜びの内容でしたが、

更に一週間、スクワットを実践され、調子が非常によくなったということだったので、

患足である右股関節は確かに内旋・内転していると確証を得ました。

右股関節を外旋・外転するスクワットで軽く矯正をして歩いていただくと、驚いたように、

 

『・・・あるきやすいです。』と、つぶやかれました。

 

この回は、このふたつのスクワットを用いて遠隔矯正をし、自己整体を学ばれて、お体をけっこう動かしていただいた後は、

テレビ動画を通してお顔の血行がだいぶよくなっているような、そんな感じがいたしました。

 

遠隔矯正三回目

前回から10日空けて遠隔三回目の矯正です。

スクワットや自己整体を実践されていく中で、左足の内側と右脚の外側が痛くなり、しばらくしたらよくなった、という事ですが、これは、

左足の外旋が→内旋方向に、右足の内旋が→外旋方向に矯正されたことで、足の底にかかる足底圧のバランスが変わり、

左足外→内に、右足内→外に重心が移動してきたんですね。

足底圧だけでなく、その内、正しい骨格を維持するための筋肉が全身についてくるはずです。

 

又、全体的にとても調子がよいという事で、

これまでは食べ過ぎると胃がもたれていたのにそういう事がなくなった、と仰います。

遠隔矯正三回目は、K・Nさんの今の股関節の状態にあったより的確なスクワットのやり方で、深く、股関節を矯正しました。

 

おわりに

遠隔矯正を終えてK・Nさまから頂いたメールには、本当に素直なお喜びの感情がほとばしっていましたのでこちらに引用させていただきます。

先日は大変お世話になりました。
毎日スクワット、屈伸運動など続けています。調子はすごくいいです。いつも歩いているスニーカーの補高も5ミリ程度で十分になっています!本当に信じられません。なんとお礼を申し上げれば良いのかわかりません。

来月には遠方から矯正にいらっしゃいますので、とても楽しみにしています。

こちらこそありがとうございます。

 

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