脚長差診断で判明|重症化した股関節痛
臼蓋形成不全の左の股関節に慢性的な痛みを抱え、整形外科でもらった痛み止めの薬を毎日飲まれています。
送って頂いた写真からは、左脚が長い場合の特徴と右脚が長い場合の特徴とが混在していて、このような場合、股関節の転位は複雑で重症化しています。
股関節は当然、臼蓋形成不全の方には多くて重症化しやすい、両股関節が共に内旋しているタイプ・・・どちらも外に開きません。
それでも、左股関節が外に開きやすく、臼蓋から股関節の骨頭が出た分だけ仮性延長した左脚が長くなっていて、
『歩いてください』と言ったら、無意識に左脚が長い場合の右脚重心・右回りをされています。
更に、片足ずついくつかのスクワットをしていただいて左右の股関節の動きを見たところ、左脚の長い両股関節内旋・内転という確信を持ちました。
という事は、長い方の足に痛みが出ている事になります。
股関節痛ははじめ、短い方の脚からでる
大抵、股関節痛は短いほうの足から痛みがでる事が多く、その場合脚長差を矯正すれば痛みは緩和していくのですが、長い足に出た痛みをとるのは通常はその数倍も時間がかかります。脚長差を揃えつつ長い方の左股関節もある程度開かなければ痛みはとれません。
又、Nさんの場合、痛みが強く慢性的となっていて薬を飲んでいる位ですし、矯正の効果が現れにくい臼蓋形成不全の股関節ということも考えると、条件的には、最も結果を出すのに時間がかかってくるケースです。
脚長差を揃えつつ、上手に左股関節も開いていく必要があります。
3回の遠隔矯正期間中に果たして、痛みを軽減さすことができるでしょうか?
その後の結果はこちらをご覧ください。
臼蓋形成不全の左脚側に出た重症化した股関節痛が遠隔矯正期間中に6割まで快善
遠隔矯正1回目、股関節痛以外の症状は消失
神奈川県在住 N様
左脚の長い両股関節内旋・内転
臼蓋形成不全 左股関節に強い痛み
数ヶ月前に、左脚に痛みを抱え整体に行かれたところ、左脚を外に開かれて股関節痛が酷くなり臀部痛から坐骨神経痛~足の前側への痛みがでていました。
これは、(相対的に見て)右股関節より外旋している左股関節を開いたために脚長差が増大して痛みが出たと思われます。
しかし、右脚を外旋させるスクワットをはじめに数回やっていただくと、少し全体的に楽になられたような感じで、左臀部から太もも後ろ、前側の痛み、坐骨神経痛が『今はないようです』と言われました。
しかし案の定、あまり脚長差を縮めますと左股関節が内に引っ張られ痛みがでますので、脚長差をそろえつつ両股関節共に開くスクワットをお教えして、しばらく実践していただくことにしました。
遠隔矯正2回目、疑問解消の為に痛みを復活させる
以後、臀部痛から坐骨神経痛~足の前側への痛みは出ていないという事ですが、左股関節の痛みがなかなかなくならないという事です。
整形外科でとったレントゲン写真を送っていただいたのですが、右の骨盤が高くなっています。胸部上部が写っていないのですが脊柱は左脚が長い場合の左側への側わんを描いているようです。
最初に頂いた写真でも確認できた状態がそのまま写っていますが、改めて見て左股関節の方が中に入り込んでいるような感じがする、右脚が長いのでは?と不安になられたようです。
もし右脚が長いならば、これまで行ってきたスクワットは脚長差を増長させ股関節に破壊的に作用しますので、今頃歩けなくなっているはずです。
しかし疑問点を解消したいので、右脚が長い場合に行う左脚を開くスクワットをして確かめてみる事にしました。
本当に右脚が長いなら、脚長差が縮んで股関節が楽になるはずです。但し、これは数ヶ月前に整体でされて痛みがでた時と同じことをしているのです。
一回目は股関節が思い切り開かれた感じ、2回目は・・・やはり、痛みがでそうになってこれ以上開きたくない、やはり左脚が長いんだと納得されたようです。
少し前の状態に戻ってしまいましたが、左股関節はどのみち開かなければなりませんし、何よりも左脚が長いとご自身の体で悟ることは重要です。
矯正スクワットで如何様にも股関節を矯正することはできるのです。このようなことが分かってくると、気持に余裕がでてきますね。
遠隔矯正3回で左股関節の痛みをある程度とることは、難しくなってしまいましたが・・・、臀部痛から坐骨神経痛~足の前側への痛みはもう出てきていないという事です。
下のリンクは、同じ臼蓋形成不全でも矯正のしやすい転位タイプの遠隔による快善例になりますので是非お読みください。
〔遠隔矯正の記録〕臼蓋形成不全の方の靴の補高1,5→0,5cmへ
股関節矯正 >股関節矯正についてご案内しています。 |
股関節6タイプ >6タイプの股関節の特徴について説明しています。 |
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