変形性股関節症 臼蓋形成不全 股関節痛 

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R・H様 30代

主訴は 左側の股関節痛と臀部痛
ここ数ヶ月は、左股関節の痛みが増し、少し歩いただけで痛く、左足をひきずって歩いています。

数年前に左股関節の痛みがひどくなり、整形外科を受診した際に、臼蓋形成不全症、軽度の変形性股関節症と診断されました。
右足が長く、骨盤の高低差3センチ程。
臼蓋形成不全である左股関節は、生まれつき作りが不完全で後方転位しやすく、内側にずれ内旋している一方で、仮性延長した方の右の股関節は外旋の度合いが大きく、外側に開きやすくなっています。

脚長差がもたらす骨盤のゆがみが一方向(左側)に、歯止めなくねじれていく方向付けを持った股関節です。
脚長差が進行し、それに伴ってゆがみが全身に波及して行くほどに、左右のアンバランスが増幅される度合いが強いのです。
このタイプの人の特徴として、症状などが局所的に強く出ます。

左肩、左頸の痛み、左腕のしびれ、左股関節の痛み、左臀部痛、左足の甲のつまりと、抑制側である左側に、身の置き所もない程の症状が集中していますが、
これらはいずれも、右脚が長い場合に出る箇所であり、この方の単純系という股関節の状態を裏付けています。
すべては、左脚が仮性短縮し右脚より短くなった事から来る、力学的な症状であると言うことができます。

動きを見させて頂くと、だいたいの動作が左回りになっているのですが、その無意識の動作を46時中支えているのが患足である左足なのです。
内側に捩れている左股関節にたえず重心がかかることで、大腿骨の骨頭部が寛骨臼に強く押し付けられ、関節が動く度にごりごりと音がしています。

無意識に行っている動作で、股関節が更に内旋し、脚長差を更に増大させて行くのです。
股関節の方向付けを変えない限りは、股関節の磨減が進行して行くのは明らかです。

施術矯正

初回
仮性延長して長くなった右股関節を内転内旋、後方転位して短くなった左股関節を外転外旋することで、左に向いていた骨盤のゆがみを矯正しました。
施術後、股関節が矯正されて、脚長差がそれまでの半分以下に縮まったことで、骨盤の角度、左右肩の位置等、ゆがみが総体的に改善されました。

矯正3回
日を空けず矯正をして3回目。
右股関節の矯正がそのまま左股関節の矯正に繋がる、股関節転位の単純な型であるために、両股関節、骨盤、と整うのが早く、脚長差も急激に縮まっています。
締め付けられる様な左股関節の状態が緩和し、歩く時に左脚を前に出しやすくなりました。
左足の甲のつまりが緩和しています。
左の肋骨が圧迫されていて右肋骨に比べ薄かったのが、バランスを取り戻し、位置、厚みともに左右対称になっています。
だいぶ前から息苦しさが出ていたのが、楽になられています。
以後は、週2、3回ペースでの矯正。

矯正8回
両脚の長さは、揃っているかに見えます。
長年左を向いていた骨盤、左に捩れていた体が、一見、前を向いているところにまで来ました。
体は全体的に見て、ゆがみなくまっすぐに立っています。
左股関節の開きが良くなり、今までの、体をねじって前に進むような歩き方ではなくなっていますし、関節が動く時の、ごりごりという音があまり聞かれなくなりました。
それに伴って、歩行時、股関節の痛みもだいぶ楽になっています。
以後は、週1、2回ペースでの矯正。

矯正13回
自宅で行う毎日2,3分程のスクワットも、股関節や体が重だるいと怠る日もあり、気がゆるむと、肩のこりや股関節の痛みが前の状態に戻ります。
矯正後は脚長差が揃いますが、まだまだ、長年偏って発育した筋肉が前の状態に引き戻そうとする力と、矯正の効果とのせめぎ合いなのです。
効果の現れるのが早い分、戻るのも早い股関節の型ですから、脚長差が完全にそろうことで、股関節の悪循環が元から断たれるまでは、ご自分でも毎日2,3分のスクワットを継続して、意識を保つことは必須なのです。

矯正18回目
このところ、矯正後の股関節の状態をご自分で保つことができていらっしゃいます。
矯正動作もよく身について、矯正後は、骨盤の高低差がなくなっています。
左を向いていた骨盤が左右安定した状態になってはじめて、全体に影響を及ぼしていた力学的な問題が根本的に解消されると言えるのでしょう。
臀部痛、股関節の痛みは今までになく改善されて、今までよりずっと長く歩行できるようになっています。
足の甲のつまりは消えています。
肩、頸の痛みもほとんど気にならなくなっています。
右股関節の前方転位が矯正され、骨盤の右前方への突き出しがなくなったので、骨盤で崩れたバランスをとるために反対側の左肩関節を前に出して立ち姿勢を補強する必要性がなくなっているのです。
この左肩関節の前方転位が、頸、肩の痛み、左腕のしびれをもたらしていました。
まだ、少し癖が残り腕がしびれることがあります。
以後は、週1ペースで矯正。

矯正26回
約3ヶ月の間に26回の矯正を行いました。
骨盤が今まで経験した事のない、わずかに右重心になったかのような違和感に体が慣れてからだいぶ経っています。
左股関節内側の患部にかかっていた、たえ間のない過剰な圧迫は取り除かれています。
ここ数週間は、歩行中に股関節、臀部の痛みはまったく感じません。
左肩関節の転位とそれに伴ってあった肩、頸、腕のしびれも同様です。

いくらか磨り減っている左股関節にとっての正しい角度は限られています。
今後は、脚長差を生まないような左右股関節のバランスの中で、左股関節にとっての理想的な角度を保っていくことが大事です。


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